頚部・胸・腰

スランプテスト

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整形外科の成書にあまり記載されていないテスト法だと思っていたのですが、

最近、手に取る図書でこのテスト法をよく目にします。

最新の文献や図書を全然読まなくなったので、明らかに勉強不足です。

スランプテストは座った状態で行う全脊髄と上肢・下肢の末梢神経のストレッチテストです。

スランプテストの研究者は、SLRテストはスランプテストよりも多くの偽陽性を出すと報告しています。

ハムストリングスのタイトネスや筋筋膜痛がある人は、SLRで脊髄神経根の兆候を示す事は臨床で多く経験しますが、

スランプテストではそれらを示しません。

慢性腰痛の患者に典型的に見られる筋肉の機能不全と恐怖回避は、SLRテストにおいてはスランプテストに必要な着座位置にない痛みを伴うことがあるので、

慢性的な腰痛や下肢症状のある人にとってはスランプテストの方がSLRテストよりも良い選択肢となるのではないか?

と研究者は提案しています。

 

スランプテスト

検者は、足をぶら下げて座るよう患者に指示し、姿勢を①〜⑥のように変化させて脊髄神経根の牽引力を高め、姿勢の各段階で神経根障害を示唆する可能性のある症状について尋ねます。

 

①患者に椅子に腰掛けてもらい、背中の後ろで手を組んでもらいます。

背中の後ろで手を組む動作は腕神経叢を緊張させることになるので、

胸郭出口症候群の評価となります。

 

 

 

 

 

②体幹が前屈するように指示します。

 

 

 

 

 

 

 

 

③首と頭を前に倒すように指示します。

 

 

 

 

 

 

 

④検者は患者の頭と首に手を置き、頸部をさらに前屈させます。頸椎屈曲動作で脊髄が伸ばされて腕神経叢の緊張は強まります。

 

 

 

 

 

 

 

⑤膝を伸展させるように指示します。

 

 

 

 

 

 

 

 

⑥検者は患者の足を更に背屈させ、坐骨神経の緊張を高めます。

 

 

 

 

 

 

 

これらの各手順において、患者が普段感じている上肢や下肢の症状が再現するか、あるいは痛みが増悪すれば陽性とします。

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