2019年4月になり、桜も咲いて暖かくなると野生動物も活動を始めました。
先日私が外出中に捕獲器に「ハクビシン」がかかったと母親から連絡がありました。
残念ながら写真はありませんが、状況を聞くと相当凶暴で暴れまくっていたそうです。
ハクビシンは害獣です。
隣人が役所に連絡して、係りの人が引き取りに来てくれました。
その3日後、夜の9時に
「ガシャン、ガシャン」
と治療所の外から音がします。
何か掛かったな、と思い見に行くと小さなたぬきが掛かっていました。
朝になり写真を撮ろうと近づくと、腰の部分に毛が生えていません。
何か怪我でもしたのかと思っていました。
隣人も見に来て、
「役所に電話して引き取りに来てもらうね」
と言ったので、たぬきは在来種だしまだ小さいから逃がそうと思う、と伝えたところ
「何か病気を持っているかもしれない」
と言うので、
確かになんか変な病気を持っていたら困ると思い処分することにしました。
疥癬症
このタヌキのように全身の毛が抜けて、象のような皮膚が露わになるのは
ヒゼンダニと言われる小さなダニが寄生してなるそうです。
強烈な痒みを引き起こし、皮膚が硬化してしまうそうです。
犬や猫などのペットや人間にも感染るらしく、
感染して毛が抜けたタヌキは身体の体温調節が出来なくなり、やがては死ぬらしいです。
一応、冬は乗り切ったタヌキなので、しばらくは大丈夫なんじゃないかと思うんですが、
感染した動物を外に放つのは病気を蔓延させることになり結局はマイナスでもあるので、
可哀想ですが処分しなくてはいけないみたいです。