経営

接骨院の青色申告②

更新日:

2019年2月15日より確定申告が始まりました。

普段からズボラな人間なので帳簿付けをしていませんでした。

予想通り苦戦しながらの準備となります。

2018年には税務署の主催する「青色申告者向けの講習」を受けた時には

「くだらない」と思っていましたが、この時の知識がかなり助けられました。

 

2018年4月(9ヶ月稼働)から始めた接骨院ですが、経営から全て自分でやると覚悟して始めました。

唯一、保険請求は業者に代行してもらっていますが、これは業界の情報を得るためとして必要経費と考えています。

経理も委託はしていません。

帳簿付けは、弥生会計やfreeeなどのソフトに頼らず、

自分で帳簿付けをしていますが、これはかえって知識として身につけられてよかったと思います。

「ExcelB」と言うフリーの会計ソフトは使用しています。

 

税務署での相談

税務署に行った時の話です。

帳簿付けが全く分からなかった私は、税務署に聞きに行きました。

びっくりしたのは、係りの人も全くわかっていなかったことです。

対応した女性は、以前「青色申告者向けの講習」にいた係りの人のはずです。

質問をすると

「あー」

と言い、

「ちょっと聞いてきます」

と言って奥に行ってしまいました。

戻ってくると、

接骨院をやっていると言ったにも関わらず、医師や歯科医師の記帳方法を教えようとします。

「多分一緒ですよ」

と言い、メモを見せてくれました。

その時の内容です。

 

記帳の簡単な原則のおさらい

これはもらったメモではありません。

記帳の原則です。

実際に現金でやりとりした場合です。

お金が入ってきた場合。

10000円の売り上げがあった場合

左(借方)に「現金」「金額」を記入。

右(貸方)に「収入」「金額」

借方貸方
日付
勘定科目金額勘定科目金額摘要
○月△日現金10000収入(売り上げ)10000窓口収入

 

お金を使用した場合。

8000円で文房具を買った場合

左(借方)に「買ったもの」「金額」を記入。

右(貸方)に「現金」「金額」

借方貸方
日付勘定科目金額勘定科目金額摘要
○月△日消耗品8000現金8000
文房具

となります。

 

接骨院での記帳

もらったメモに例をあげます。

【例】

借方貸方
日付勘定科目金額勘定科目金額摘要
○月△日現金5000医療保険分窓口収入460
自由診療窓口収入4540
医業未収金1073医療保険収入1073

 

この場合ですが、

この日、3割負担の患者さん1人しかなかったとします。

窓口で5000円支払ったとして、その内、保険分が460円で残り(4540円)が自由診療分とします。

この日のうちに7割分の保険請求金額(1073円)を医業未収金として書きます。

この時、国保か、社保か分けて書かなくてはいけないということもあるらしいのですが、

その辺は大丈夫らしいです。

悲惨な話ですが、1ヶ月間25日の診療で連続してこの状態が続いたとしましょう。

保険申請分は

1073円×25日で26825円になります。

この金額が保険者より入金されるであろうから月末に1ヶ月分の請求金額を書きます。

 

借方貸方
日付勘定科目金額勘定科目金額摘要
○月31日預金26825医業未収金26825

 

最後に、

窓口のお金はきっと銀行に入金すると思うので、1ヶ月分でまとめて月末に預金にします。

5000円×25日=125000

もちろん毎日入金しているなら、毎日この記帳作業をしてもいいと思います。

借方貸方
日付勘定科目金額勘定科目金額摘要
○月31日当座預金125000現金125000窓口収入の入金

貸借対照表作成にお金の行方が見えないといけないので、預金したらこの作業は必要と思われます。

 

注意

etaxをされる場合に決算書と所得を書きますが、

これらは同一のファイルに保存されるんですが、決算書と所得を書く画面は異なります。

青色申告される人は、決算書から書き始めた方がいいと思います。

この『確定申告書作成コーナー』が使いずらいのでそう思いました。

 

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