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骨粗鬆症治療における血清25(OH)D濃度の測定

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接骨院で働いていて、骨粗鬆症に関心の低い高齢者が多くてビックリします。

体重が40kg無い痩せている高齢の女性の患者さんが、背中が曲がってきたので見てくれと言います。

背中が曲がっているのは明らかです。

どうしてこうなるの?

と聞かれて、背中の骨が潰れてきているんでなるんですよ、と言うんですが、

カルシウムはしっかり採っている。牛乳だって飲んでる。

と言いますが、それだけではダメなんです、と説明しますがビタミンDとかコラーゲンの話になるともう分かってくれません。

以前から思っていたのですが、

医療機関は誰が見ても理解できるような、骨と薬の説明用の資料を用意するべきです。

接骨院では薬の話ができないのが辛いところです。

最近の話題では、

2018年から健康保険で「25ヒドロキシビタミンD」をECLIA法によって測定できるようになりました。

 

血清25(OH)D濃度の測定

ビタミンDは皮膚で合成されたものと、食物から採ったものどちらも体内の脂肪組織で貯蔵さていれます。

この天然型ビタミンDは必要に応じて血中に放出されます。

そして肝臓で代謝され、安定な代謝物の25(OH)Dとなります。

脂肪組織に貯蔵されているビタミンDの量は測定ができませんが、

その代わりに血中の25(OH)DがビタミンDの充足度の指標となります。

25(OH)Dは腎臓で活性型1,25(OH)2Dに代謝され、

活性体になる事で、骨や腸管、副甲状腺などの標的器官に作用します。

これらのことから、25(OH)Dがホルモンである活性型ビタミンDの前駆体であると考えられ、

血清25(OH)D濃度が骨折と関連することが報告されていることから、

検査で、血清中の25OHビタミンDをECLIA法により測定します。

骨粗鬆症におけるビタミンD不足・欠乏状態の判定補助に有用なので、高齢者の骨折予防を目的とした健診での活用が期待されています。

 

ビタミンD

脂溶性ビタミンの1種でビタミンD2とビタミンD3があります。

ビタミンD3は脂の多い魚類、干しシイタケに多く含まれます。

日光を浴びると皮膚で作られるので、値は季節変動します。

その他に、

妊娠、授乳、ビタミンDの吸収不良や胆汁分泌低下、腎機能の低下、血中のリン、カルシウムの値の変動でも値が変動します。

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