頚部・胸・腰

怖い話

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新年明けて、いきなり怖い話を聞きました。

大きな総合病院に勤める医療関係者の経験した症例。

 

患者さんは30代女性。

まだ幼いお子さんがいます。

首の痛みが急に出てきたので、近くの整形外科を受診されたみたいです。

この時すでに両手にしびれがあったそうです。

しかし、整形外科医が出した診断は

「寝違い」

でした。

レントゲンはしっかり撮っていたのですが、そこには何も写っていません。

そうこうしているうちに、この女性の首から下が完全に感覚麻痺となり、

手足は全く動かなくなったそうです。

そうして、総合病院に救急搬送されたそうです。

 

ここまでの情報だと、

「ギランバレー」

が疑わしいとこですが、

”首の痛み”

に説明がつきません。

先行する感染症もないので

ギランバレーは除外されました。

 

当然、救急病院ではしっかりと検査をされます。

CT、 MRIを撮影し、

放射線技師が読影し出した答えが、

「何も問題が無い」

との事でした。

こんな筈はないと、最初に対応した医師が神経内科医に読影をお願いすると

「ここにしっかりと脊髄梗塞が写っていますよ」

との答えが返ってきたそうです。

 

脊髄梗塞

脊柱管外部からの動脈の虚血が原因で起こります。脳梗塞の1/100くらいの確率みたいです。症状は突発的な重度の背部痛と四肢に生じる急速進行性かつ両側性の弛緩性筋力低下です。感覚消失は特に温痛覚に見られます。腱反射は消失します。

 

最初の整形外科で、急激な頚部痛を「寝違い」にされ、

放射線技師の見落とし(結果として見落とされることはなかったのですが)

ダブルパンチがありました。

この患者さん、

小さいお子さんを抱えているのに、これからのことを思うと気の毒でしょうが無いです。

予後は良いと書かれていますが、女性の場合は良くないというような話も。

 

接骨院には首が痛いと言って来院する患者さんは数多くいます。

このような稀な疾患は地雷です。

踏まないのではなく、怪しいと思える嗅覚は備えていなければいけません。

 

 

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