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腰部硬膜外脂肪腫症

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この疾患は、2018年の春に放送された健康系のテレビ番組で紹介されて知りました。

だから臨床経験はありません。

ひょっとしたら遭遇していたかも知れませんが、知らないので疑う事すらできていません。

クイズ形式のテレビ番組で、高齢の男性が腰部の痛みと両足のしびれを訴えていました。

症状的に腰部脊柱管狭窄症かと思われたのですが、座っていても症状が出ることと、単純なMRI画像ではこのような症状が出るほど悪いものではなかったのです。

そこで名医と言われた医師がMRIの撮影条件を変えて撮影すると脂肪の塊によって神経が圧迫を受けていた、と言うような内容だったと思います。

 

腰部硬膜外脂肪腫症とは

腰部脊柱管狭窄症は、腰椎の変形や周囲組織の肥厚によって脊柱管内が狭くなり神経を圧迫する疾患で、この疾患は硬膜外にある脂肪組織が病的に増殖して神経を圧迫するものとされています。

硬膜は、脳と脊髄を覆う3層の髄膜のうち一番外にある膜です。脊髄の硬膜は、脊椎の骨膜との間に硬膜上腔という隙間を隔てていて、静脈叢を含んだ脂肪組織で満たされており、硬膜外脂肪腫はこの脂肪組織が増殖するものです。脂肪の腫瘍では無いそうです。

比較的に稀な疾患で、ステロイドの長期投与が原因で生じるとされています。

最初の報告は1975年にされていて、それ以降にはCushing症候群や副腎腫瘍例、内分泌疾患に伴う二次性のものが報告されています。

硬膜外へのステロイド注射によっても硬膜外脂肪腫症が発症することもあります。

中でも特発性の硬膜外脂肪腫はステロイド投与とは無関係に発症するという報告がされています。

 

治療

高度な肥満に伴って硬膜外脂肪腫症を発症した場合には食事療法や運動療法で体重を減量させると症状の改善が見られることがあります。

保存療法で改善が見られなかったり、重篤な神経症状がある場合には手術によって硬膜外脂肪腫を摘出することが選択されます。

術後の再発例は長期成績例が少ない為ありません。

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