2020年の夏野菜の栽培で、
畑にナス、キュウリ、ピーマンなどを植えています。
これらの苗を植える際に土壌の窒素含有量に違いをつけてみる、
という実験をしてみました。
この実験の目的は、
土壌に窒素分を多く含むと野菜の収穫量は増えるが、
土壌から吸収した窒素分を多く含む野菜の株は虫を呼び寄せる事になり、
野菜の株は虫に食われる事になります。
そして、窒素分をほとんど含まない(肥料をやらない)野菜の株は、
土壌から窒素分を得ようと根を張り巡らし、
強い株になるので虫を呼び寄せず、
むしろ自己防衛するので食われる事もなくなるそうで、
実際にこの2つの株でどれだけ虫食いの差が出るのか比べてみました。
この実験でナスの株の虫食いにかなり変化がありました。
この2つのナスの畝はもちろん互いに違うし、
日照の条件など差はありません。
↓窒素分を含む土壌に植えたナス
↓窒素分をあまり含まない土壌に植えたナス
写真の写り方によるので、葉の色はあまり当てにはなりません。
読んだ本での枝豆による実験では、窒素量の多い方の葉が色濃くなり、
窒素量が少ないと葉は黄ばむとされています。
この写真では窒素量が少ないナスの方が色が濃いような気がします。
虫食いですが、
窒素量が少ない土壌では、虫食いの跡が全くありません。
窒素を含む土壌では虫食いの跡が目立ちます。
「虫が食べるから美味しい野菜」ではなく、
「虫がつく野菜は結局のところ虫の餌だ」
というのも、
窒素を多く含む野菜は虫を呼び寄せて、
味も窒素を多く含むため苦味があり、それなりに落ちるという事です。