指粘液嚢腫のことで、
指にできるガングリオンとも考えられていますが、
嚢腫と関節部の連続がない場合もあります。
この場合は、膨隆した関節包が部分的に破れた時に、
皮膚表面に粘液嚢腫という形で現れていると考えられています。
どこにできる?
指の遠位指節間関節(DIP関節)の
変形性関節症(へバーデン結節)に合併してできます。
関節部の皮下に米粒大の腫瘤が生じます。
へバーデン結節は、摘み動作に多用する示指と中指に多いことから、
Mucous cystも同様にこれらの指に多く出ます。
治療
保存治療で経過を見ていると、
嚢腫は増大と縮小を繰り返すことがあります。
縮小している時は、へバーデン結節の症状も軽く、
皮膚も正常に近くなります。
この嚢腫を自壊すると、炎症性滑膜を助長することになり、
症状は強くなります。
見た目に、水ぶくれのように膨らんでいるので
多くの患者さんは潰すことになり、嚢腫も赤く大きくなります。
どうしても潰したい気持ちになりますが、
この水ぶくれのような嚢腫は
変形した骨(骨棘)を削らなければ治りません。