約10年ほど前から、以前より習っていたFinkelstein testというのは、実はEichhoff(アイヒホッフ)testという呼び名であるというのは、周知のことだろうと思います。
Eichhoff testは患者が自身の母指を四指で握り込み、術者が手関節を尺屈させるというものであり、
Finkelstein testはどのようなテスト法であるのかというと、術者が患者の母指を尺側方向に引っ張ることで、手関節も尺屈させて疼痛の有無をみるという検査法になります。
古典のFinkelstein test
私自身も知らなかったのですが、「教科書に載っているFinkelstein testが本来のものと異なっている」
と言うのです。
先日、整形外科勤務時代の先輩に会った時に教えてもらいました。
実は、母指を長軸方向に引っ張るのが本来のFinkelstein testであり、このテスト法で痛みが出れば、間違いなくデカルバン病と言えると言うことです。
しかし、
『痛みが出なくてもデカルバン病である場合がある』
と言うテスト法になりますので、くれぐれも間違えないようにしなければいけません。