足関節不安定症は臨床上よく目にします。
足関節を支持する靭帯が機能していない時などに、症状として不安定感を訴えます。
足関節の外側靭帯は、足の捻挫で最も損傷する部分です。
捻挫治療後に外側靭帯は十分に治癒しているはずであるのに、足の不安定感を訴える人は少なくありません。
これらの事がリハビリをする医療従事者を悩ませることが非常に多いです。
距骨下関節不安定症とは
足関節の外側靭帯損傷の治癒後に遺残した不安定症は、足根洞部にある骨間距踵靭帯の部分断裂が併発していて、不安定感が生じたものを言います。
しかし、距骨下関節不安定症は
「距骨下関節の不安定性を証明することで成立された疾患」
という概念が存在しますが、
臨床的には距骨下関節不安定症という概念は無く、特有の症状や受傷機転が明らかではないことから、
「足関節不安定症において”距骨下関節に不安定性が観察される”」
という概念となります。
そして、実際に骨間距踵靭帯の部分断裂によりグラグラしていて力学的に不安定であっても、局所麻酔注射をすることで症状が消えることがあります。
この事は、力学的不安定性が原因では無いことを裏付けています。
症状
平坦でない道を歩くことの困難さや、後足部の不安定感です。
距骨下関節捻挫の痛みが外傷後足根洞症候群を引き起こし、足関節機能的不安定症の原因となっています。
つまり、距骨下関節の捻挫が足関節機能的不安定性を誘発しやすいのです。
足関節捻挫時に距骨下関節の不安定性を確認するのは非常に難しいので捻挫治療後に、症状が出てから距骨下関節の捻挫が分かることが多いのです。