股関節・膝・足

膝変形性関節症のO脚のメカニズム

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膝の痛みの原因で一番多いのが、膝変形性関節症です。

この疾患はなぜな起こるのか諸説あります。

関節症になり、膝が正常な動きをしなくなったのか、逆に膝が異常な動きをするので関節症になるのか分かりませんが、膝変形性関節症の患者さんは、膝の動きが悪くなります。

そしてO脚へと変形していきます。

腰の痛みで当院に通院されている患者さんが、膝が痛かった時に他県の整体院まで施術を受けに行っていたそうです。

そこで寝る時に両膝を縛ってO脚を矯正するようにベルトを買わされたという話を聞きました。

「効果はありましたか?」という問いに、「寝ていると知らない間に外してしまう」ということで効果は不明でした。

効果が無いように思いますが、絶対に無いと言い切れないのであえて何も言いませんでした。

当院では、膝を正しく動かすことでO脚を予防するということで、screw home movementを意識した膝の運動を指導いたしました。

 

screw home movementとは

椅子に座って膝関節を伸展していくと最終伸展時にscrew home movementと呼ばれる下腿の外旋運動が起こります。

screw home movementは不随意に起きる自動的な運動です。

この動きにより膝関節は安定すると言われています。

立位では膝から下は地面に固定されているので、下腿は自由に外旋できません。

そこで、膝から下は動かさないで、大腿骨がクルッと内側に捻れ、相対的に下腿が外旋している動きが健常者では見られます。

 

 

膝変形性関節症の患者さんの膝の動きの特徴

screw home movementが起きないか、もしくは外旋と反対の動きである内旋をしてしまいます。

膝変形性関節症で伸展制限がある人は、screw home movementの異常と関係があると考えられます。

リハビリにおいても、膝OAの患者さんに膝を伸ばしてあげながら、下腿の外旋を誘導すると膝が伸びてきます。

立位では、多くの膝変形性関節症の患者さんは骨盤が後傾でしているために、運動連鎖で大腿骨が外旋してしまうので、そのため内旋できません。

膝を伸ばすために、下腿を強引に外旋させますが、カップリングモーションで下腿は外側に倒れてしまいこうしてO脚となってしまうのです。

 

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