症例

二分靭帯損傷と予想したけれども・・・

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腰痛で通院頂いている後期高齢の患者さんです。

いつも通りに電気治療と手技を終わり、座位になってもらう際に

「ちょっと足を診て欲しいんだけど」

と言い、靴下を脱ぎ始めた。

何だろう?と足を見ると

(写真では写り方のせいか分かりずらいですが)

右足の甲に皮下出血があります。

(腫れも写真で見ると大したことは無いようにも見えますが)

かなり腫れていて、

どこか骨折してるように見えました。

「どうしたんですか?」

と聞くと、

ずっと座っていて、立ち上がろうとした時に足が痺れて足関節を内反して負傷したみたいです。

外果周囲に腫れは無く、前距腓靭帯、前脛腓靭帯や腓骨遠位端の圧痛はありません。

既往として、過去に交通事故で右足関節の骨折をされていて、腓骨遠位端部にはプレートが入っています。

「どこが痛いですか?」

と尋ねると、

「いや、どこも痛くないねん」

という答えが返ってきました。

「普通に歩けるし、押さえてもあんまり痛いことないから、骨は折れてないでしょ?」

と聞かれたけど、出血と腫れと症状が合っていない様な・・・。

聞けば、血流を良くする薬は飲んでいないから、出血に見合った損傷はあっておかしくないはずです。

痛み止めを毎日服用しているからそのせいで痛みを感じないのだろうか?

圧痛点やら痛みの出る肢位を調べていると、

強いて圧痛点を挙げるとすれば二分靭帯の部位。

中足骨での骨折は無いと思われました。

骨折しているのに全く痛みを言わない患者さんの経験があり、その患者さんは強度な骨粗鬆症でした。

この患者さんも骨粗鬆症が強いので、可能性は無いとも言えないのです。

二分靭帯の付着部での剥離骨折という当たりをつけて、

気になるようだったら、ということで近医の受診を勧めました。

 

翌日、気になったのか、わざわざこれからレントゲンを撮りに行くと言いに寄ってくれました。

結果はどうだったかというと、

翌々日の予約日に聞いたところ、

「先生(医師)から何も無いと言われた。」

との事です。

「捻挫って言われたんですか?」

と聞いても

「いや、何も。湿布貼っといてとしか言われなかった。」

との事です。

私的には

小児:靭帯>骨端線、の強さなので骨端線損傷

成人:骨>=靭帯、の強さなので骨折・靭帯損傷両方

高齢者:靭帯>骨、の強さなので骨折

の考えなので、あの皮下出血の原因を知りたかったです。

まあ、患者さんが痛がっていないので良いのですが・・・。

 

 

 

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