症例

坐骨神経痛

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2019年の年末に腰が痛いと言っていた30代女性の患者さん。

この患者さんは、腹筋が弱かったので体幹を鍛えて腰を支えるようにアドバイスしていた人です。

ちゃんと実行してくれていたみたいですが、2020年始より左臀部に激痛が出るようになったそうです。

どのような姿勢をとっても痛みが治まる事は無く、椅子には座っていられません。

SLRが30°しか挙がらず、坐骨神経痛の急性期だろうと考えました。

腱反射は膝蓋腱、アキレス腱共に正常でした。

知覚低下も無く、痺れるような痛みがあります。

L5、S1らへんを予想しました。

腰痛は?

と聞くと、現在は腰に痛みは全く無いそうです。

腰に痛みが無いヘルニアの患者さんはよく見ます。

腰痛が初発で、その後に下肢の痛みや痺れに変わっていくものが多いですが、

それにしても進行速度が早いようにも思いました。

腰痛自体もあるが、臀部の痛みが強すぎてマスクされているのでしょう。

患者さんには坐骨神経痛があるのできっとヘルニアですね。

と伝えました。

つい先日に、

「明日、大きな病院の整形外科に行ってMRIを撮る予約をしました。」

と言われました。

小さいお子さんを抱えているので、早いところ病態を把握し、対処した方がいいです。

改めて症状を確認したら、

①新たに鼠蹊部の痛みが加わった。

②臀部の痛みの出る動作が前屈というよりも後屈で出る。

③痛みが臀部から下に降りてきて、大腿の外側と膝裏に来ている。

④側臥位での仙骨部の圧迫で痛みが少し和らぐ

という事でした。

①の鼠蹊部の痛みは、そこを押すと放散痛が出るというので

???

となりました。

デルマトーム的にはL1、L2といったところだと思います。

②の動作も椎間板の圧迫はそういうこともあるのだろうと考え、

③は症状が進んでいるのだと考えました。

④ご本人にヘルニアの圧迫が少しでも和らぐ姿勢があればと聴取したのですが、深い睡眠以外に痛みを感じない事はない、

との事でした。

痛みや痺れが足の部分まで来てようやくアキレス腱反射の低下が確認できるのでしょうか?

来週には病態が確認できるでしょう。

説明のつかない部分があるので、他の病気も一応懸念しておいた方がいいと思います。

まだ若いので婦人科疾患による坐骨神経痛でなければいいです。

 

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