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脊椎圧迫骨折と食道裂孔ヘルニア

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接骨院を開業して、患者さんはやはり高齢者が多くなります。

私としてはターゲットは中年層でしたが、ありがたいことに高齢者の方にも来ていただいております。

ギックリ腰だと思って整骨院で治療をしていたが、痛みが取れないので整形外科に行き圧迫骨折の診断を受けた、という方がたて続けに来院されました。

来院された時には受傷してからかなり日にちも経っていましたが、痛みがしつこく残っていました。

持参されたレントゲンを拝見しましたが、1人は胸腰椎を多数圧迫骨折していて、もう1人は男性で第1腰椎が楔状になっていました。

 

姿勢はお2人とも骨盤の後傾と首下がりが見えてとても辛そうです。

骨粗鬆症の姿勢診断もバッチリ当てはまります。

腹部は圧迫を受けている様に見えたので、逆流性食道炎の様な症状はないか尋ねた所、その様な症状はありませんでした。

高齢者の逆流性食道炎には食道裂孔ヘルニアも関わっているというガイドラインの記載があります。

整形外科勤務時代に逆流性食道炎の知識は製薬会社さんの勉強会で知りましたが、食道裂孔ヘルニアに関しては知識はありませんでした。

 

食道裂孔ヘルニアとは

この疾患は人種的には白人に多く見られていて、日本では高齢者に多いとされています。

先天的に食道が短くてなるものもあれば、老齢とともに食道裂孔とその周辺組織が脆弱化し、腹腔内圧と胸腔内圧の差によって食道裂孔が拡大することとなり、本症の成因となります。

胸骨後部の灼熱感(胸やけ、呑酸どんさん)、嚥下困難などの症状を訴えて検査で発見されますが、無症状でレントゲン検査で偶然発見されることの方が多い疾患です。

灼熱感は胃液の食道への逆流によって起こり、嚥下困難は食道炎によって起こります。

体位変換や腹圧と胸腔内圧の変化、食物の嚥下に際して食道裂孔を通って胃の上端が後縦隔腔に出入りします。

この時に胃と食道間の括約的作用が破綻して胃液が食道内へ逆流します。

 

タイプ

滑脱型と傍食道型があります。

滑脱型がほとんど(90%以上)です。

治療

無症状の場合には治療の対象にはなりません。

軽症の場合には内科的治療に委ねられ、耐え難い苦痛や出血、狭窄がある場合には手術治療の対象となります。

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