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子供がハイハイしない・・・

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整形外科のリハビリ室で

「ウチの子ハイハイせえへんねん。」

という話をされたことがあります。その頃には子供がいなくて知識が無かったので何もアドバイスができませんでした。

 

Shuffling baby(シャフリングベビー)とは

Shuffling baby(シャフリングベビー)は

「座位までは普通にするのですが、歩行するまでが通常より遅い子供」

の総称です。

ですが、だいたい1歳6ヶ月で歩行は獲得できるようになりますので心配はいりません。

歩行を始めると他の子供と同じように運動発達して行きます。

 

名前の由来

私はこの名前から、座位よりも寝返りが遅れるので順番がシャッフルされているものだと思っていましたが、

Shufflingに「引きずる」という意味もあるんです。

座ったままお尻を床にずって移動するので、この名前がついたのです。

いざりっ子は「い」が座るで、

「ざり」が移動という意味らしいです。

これも、『居座りっ子』と勝手に漢字に変換して解釈していましたが、間違いでした。

 

特徴

・首はすわっている

・うつぶせが嫌い。

・寝返りをしようとしない

・生後9~10ヶ月になってもハイハイしていない。

・立つのを嫌がる

・脇を持って抱えても、足をつっぱらず膝が曲がったまま。

・兄弟姉妹の誰かがShuffling babyだった

 

以上の特徴が見られたら可能性があります。

その後は大きな障害なく普通に成長していきますので、心配せず見守ってあげてください。

 

ハイハイしていないと

ただ、ハイハイをしていないと身体の体幹筋力が弱ることが指摘されています。

子供が歩くとよく転倒することを心配して医療機関に掛かることがあります。

原因として多いのにうちわ歩行というものがあります。

うちわ歩行は運動・神経の発達過程で、体幹、骨盤、上肢、下肢の拮抗筋のバランスが崩れ歩行に影響を与えているものとされています。

 

ハイハイの重要性

人類は4足歩行から2足歩行へ進化しました。

赤ちゃんがハイハイをする時は4足歩行であり、この時のハイハイ運動量が2足歩行を始める時に股関節に影響を与えることになり、運動量が少なければうちわ歩行になりやすいとされています。

実際に調査されたもので①幼児がハイハイをしていたか、②ハイハイ開始やつかまり立ち開始の時期を親から聴取し、

幼児の立位姿勢での骨盤の傾きと股関節の内外旋(内外への捻り)の関連を調査したものがあります。

ハイハイしたかによって骨盤傾斜角度に差はありませんでしたが,

ハイハイしなかった子供やつかまり立ちが先行していた子供は、股関節が内旋位(膝を内にする)での立位姿勢を示す子供が多かったそうです。

ハイハイをすることが股関節肢位に影響している可能性があるかもしれないというものでした。

乳児期における四つ這い移動(ハイハイ)は,

「正常発達における四つ這いは,支持器官としての足の発達, そして手の把握・支持・認識器官としての発達にも関与する重要な発達行動である」

と言われています。

最近では、『ハイハイをしない』という相談が医療機関に多くあるそうです。

先に述べたいざりっこ(shuffling baby)など発達障害との関連も示唆されていますが,ハイハイをせずに立位へ移行した乳児がその後の運動発達において、どのような影響を受けているのかあまりまだ分かっていません。

 

子供の脚の変化

近年,子どもに腰部の過度な前弯,O 脚や X 脚などが見られています。

子どもの姿勢は,生活環境の影響によると考えられていますが

『ハイハイをしない』事により『姿勢のおかしさ』に繋がるのではないかと考えられています。

乳児期の運動発達においてハイハイが成熟するにつれて肩甲帯、骨盤帯を含む体幹の動揺が減少したという報告があります。

つまり、筋活動による安定性を獲得していくと考えられ、

『ハイハイをしない』場合には、ハイハイで獲得されるべき骨盤の安定性に必要な筋活動が未熟な状態となるのです。

その結果、重心位置の高い立ち姿勢となり、骨格的に骨盤を安定させるために股関節を内旋させると考えられます。

 

その他にも、脚のいろんな部分に変形が見られます。

 

内転足

足に注目すると

内転足(踵の二等分線をつま先に向かってひき、線が3趾より外の趾を通るもの)

と呼ばれるものになっている事もありますが、

これは3歳頃までに自然改善することが多いです。

 

反張膝

気を付けの姿勢で立った時に、膝が5°以上反り返っている状態を反張膝(Genu Recurvatum)と呼びます。

近年,若年女性は反張膝傾向にあるように思われます。

原因として膝周囲の筋肉と身体のバランスがうまく取れていない事が考えられます。

筋肉のバランスを確認するのは医療関係者に診てもらわないと分かりませんが、身体のバランスの崩れなどは普通の生活していて、保護者の方から見ても分かり易いかもしれません。

例えば腰を見ると、反張膝の人には反り腰の人が多いです。

これは後方に偏った重心を、骨盤の前傾を増強させ代償していると考えられるからです。

そして、気をつけなくてはいけないのが、膝関節のACL(前十字靭帯)損傷をするのは女性に多く、そして反張膝である例が多いのです。

 

最後に

自分がハイハイをしないで育ったかどうかは、ご両親や育ててくれた人に聞く以外に方法はありません。聞かなければ、きっと教えてくれることもないと思います。自分がハイハイしないで育ったかどうかを幼児期に知っても、大人が導いてあげなければ正しい運動もできません。

ハイハイをしないで育つとどうなるか?という知識が広がれば、ハイハイをしたかどうかの情報の伝達がしっかりとなされることになり、小さい頃に身体のバランスを是正する必要の重要性も高まり、直す機会にも恵まれる事になります。

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