肩・肘・手

peel back phenomenonによる後方型SLAP損傷

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peel back 現象とは

これは、投球をする時のLate cockingポジションをとった時(肩関節が外転・外旋をする)、関節にある上方関節唇と呼ばれる部分が、関節窩内方へ移動します。

このことはpeel back phenomenonと呼ばれていて、投球障害肩のSLAP損傷の後方型と関連があります。

この現象の原因は?

インターナルインピンジメントの発生と同様に、肩関節の関節包の後方が拘縮すると、投球動作のLate cockingの肢位では下関節上腕靭帯の作用で骨頭と関節窩の接点が後上方へと偏位します。

これは、後下関節上腕靱帯が短縮した状態で肩関節を外転・外旋させた場合、短縮した後下関節上腕靱帯が下方から上腕骨頭を押し上げることと、前方の前下関節上腕靱帯が緊張することにより結果として上腕骨頭が後上方へ偏位するのです。

そして、Late cockingの肢位(肩関節の外転・外旋)によって垂直方向の角度をとった上腕二頭筋長頭腱は、上腕二頭筋長頭腱の根元に生じる捻じりの張力と相まって上腕二頭筋長頭腱の起始部が関節窩から剥離する力を発生させます。

 

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