神経 頚部・胸・腰

上位腰椎椎間板ヘルニア 稀なL1神経根症

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L1(第1腰椎)とL2の間のヘルニアは稀です。

私も見たことはありません。

報告されているものの多くは脊柱管内にできるもので、神経症状も馬尾性か神経根性と多彩になります。

L1神経根の単独障害は特に稀とされていて、これはL1/L2の外側ヘルニアによって起こります。

 

症状

片側の後方腸骨稜部に腰痛が出て、大転子や鼠径部にも痛みが出ます。

痺れや感覚鈍麻も鼠蹊部に出ることがあります。

これはL1神経根は腸骨下腹神経、腸骨鼠径神経、陰部大腿神経に分岐していることによります。

 

筋力低下はあまり出ることはありません。

深部腱反射も正常となります。

原因不明の鼠径部痛に悩まされることがある場合には、後方腸骨稜部での腰痛を確認して、この疾患を疑えればと思います。

 

 

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